PEIZO SNAPS

ブログでもやろうかと意気込むが三日坊主が癖の男ブログ

抑制の産物

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SONY α7Ⅳ SIGMA 100-400mm F5-6.3 DG DN OS

傾斜地の柿園です。この地域は西条柿という渋柿の生産が盛んです。

秋、収穫のシーズンが終わると柿の木は紅葉した後落葉します。そうして丸裸で冬を越すのですが、更に病気や虫が繁殖しないように木の皮を一皮、水圧ジェットでクルンと剥きます。更に寒いですね、考えたらかわいそうだな。

若い木は背丈が大きくならないように、枝に紐を結んで地面に向かって引っ張って、横へ枝が広がるようにします。その結果、写真のような枝を横に張り出した柿の木に仕上がります。

 

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SONY α7Ⅳ SIGMA 100-400mm F5-6.3 DG DN OS

冬が終わり、春を迎えると、新芽が芽吹きます。茶色一色だった柿の木に鮮やかな黄緑色の葉が一面に芽吹くと本当にきれいです。

そして、気温の上昇と共に葉の緑が濃くなり、やがて実をつけます。

 

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SONY α7Ⅳ SIGMA 100-400mm F5-6.3 DG DN OS

そして、秋になると柿色の実が沢山実って、収穫が始まります。

収穫した柿は渋柿なので、選果場に運ばれて選別されると、ドライアイスと一緒に袋詰めされ密封されて約2週間くらいかな??分かりませんが、「合わせ」と呼ばれる渋を抜く工程を経て甘い柿に生まれ変わります。

箱に記載された期日を過ぎたら美味しくいただくことが出来ます。

 

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SONY α7Ⅳ SIGMA 100-400mm F5-6.3 DG DN OS

カリッと歯が折れそうな柿が好みの人には、合わないかもしれません。どちらかというと、柔らかめの柿です。

ドロッとするくらいまで柔らかくなってしまうと、さすがに好みではありませんが、それはまた「ぼんたん柿」と呼ばれて好まれる人がいるようです。

ドライアイスから出して新しいうちはサクッという歯ごたえがあって、その感じが僕は好きですね。

 

頑張って越冬して、今年も秋には美味しい柿を沢山実らせてほしいと思います。

いろんな場面で抑制されて美味しい実を実らせるわけですが、柿の木に限らずですが、美味しいものへの探求というか、追及というか、人間ってすごいですね。

 

私に関して言えば、長いことカメラ、レンズを新調せずに抑制してきたからこそ、今の機材の充実がある……。と、言えるかもしれません。(また身勝手な考えを)

本日のカメラ機材も最近お気に入りのSONY α7Ⅳと、SIGMA100-400レンズです。

これまで経験したことないファインダー越しの世界に魅了されています。

ではまた。