Son's life
息子のコンクールが終わった。
高1のとき6位、高2も6位。高3の今年は1位を取りたかった。
少なくとも同一楽器の中では1位にならなければならなかった。
しかし、結果はついてこなかった。
言い訳など何の意味もない。
コンクール会場までは片道3時間。帰路途中で一人暮らし中の母親と合流して夕食を取り、別れて二人で深夜に帰宅。
その夜のうちに少し練習して就寝についた様子だ。
幼い頃からピアノや音楽教室に通わせて子どもの才能を伸ばしてあげようとする親はたくさんいると思う。我が家も娘には幼児の頃からピアノ教室に通わせていた。しかし、息子は幼児の頃からどう見てもそういうタイプには見えなかったので、何もさせなかった。
特に後悔しているわけでもないが、落ち込む息子を何と励ましてやればよいやら、音感、リズム感など、いろんな音楽センスを幼児期に育ててやれなかったことは申し訳ないが、そんなこと言っても仕方ないし、無意味に良かったとか大丈夫だなどと根拠のない言葉をかけても何の意味もないし、当然立ち直るわけもない。
もう子供じゃない。
考える頭はついてるのだから、とにかく自分自身で切り開くしかない。高校時代に既に目標をもっていること自体は素晴らしいことだと思うから、限界も感じるだろうけど、本当にやりたいなら、ここから先、自分で決めていくしかない。
娘は昔からこんなに親を悩ませることもなく、多少の横道はあったが、結果としては嫁に行って子どももでき、我々が望む以上に順調に歩んでくれている。
その分、逆に息子はいつも、いつまでも我々を悩ませそうである。
今回の結果は自分自身の進路を見つめなおすきっかけにもなるかもしれない。どんな道をこれから選ぶにしても、いずれもいばらの道になるだろう。